2012年9月27日木曜日

Geeshie Wiley

アメリカの女性ブルースシンガー、ギタリスト。1930年代にわずか3枚のレコードを残した。写真など彼女の姿を知る資料は現存していない。

Ishman Braceyの証言によれば彼女はミシシッピ州ナチェスの出身であるという。また、1920年代、彼女がミシシッピ州ジャクソンのメディシン・ショウ(日本での蝦蟇の油売りのようなもの)に出演していた際にはPapa Charlie McCoyとの交際関係が語られている。いくつかの資料からMemphis Minnieと離婚した後のCasey Bill Weldonは彼女と婚姻関係にあったと考えられている。

1930年の3月、彼女は"Last Kind Word Blues"と"Skinny Leg Blues"パラマウントに吹き込んだ。Elvie Thomasが伴奏を務めている。Thomasもこの時"Motherless Child Blues"、"Over to My House"の録音を行った。Thomasの吹き込みでWylieはギターの伴奏、コーラスを務めている。1931年3月、二人は再び共に"Pick Poor Robin Clean" and "Eagles on a Half."を録音しこれが記録された最後のレコードとなった。

経歴や活動の詳細については知られていないが、ニックネームの"Geechie"及び"Geechee"はサウスキャロライナ、ジョージア沿岸部で一般的なあだ名だったことが知られている。

彼女の"Last Kind Word Blues" Terry Zwigoffによって1994年に撮影されたカートゥーン作家でSPレコードの蒐集家としても知られるロバート・クラムのドキュメンタリー映画、Crumbの中で使用されている。


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